……………、 …………、 …………、 ……ツ。
『もしもし、クラウド?』
「……、ティファ」
『クラウドだ! どうしたの? 何かあった?』
「いや……何でもないんだ」
『え? …なんでもないけど電話くれたの?』
「…迷惑だったか」
『そんなわけない! すっごく、嬉しい』
「……そうか。よかった」
『へへ、クラウドだ。久しぶりだね』
「ああ……」
『…でも、びっくりしちゃった』
「?」
『……あのね。実は私も今、電話しようとしてたところだったの』
「…何かあったのか? 困ったこととか」
『ううん』
「何かされたとか……怪我したとか、」
『ふふふ、何でもないよ、平気だよ』
「じゃあどうして」
『……。声、聞きたくなって』
「……ティファ」
『……』
「…俺もだ。声が聞きたかった」
『……うん』
「……」
『……』
「……元気か」
『うん。元気。クラウドは?』
「俺は……まあまあだ」
『ふふ、なにそれ』
「…ティファがいないと、元気が出ない」
『……クラウド』
「…さっきも聞いたけど、そっちは変わりないか。困ってないか」
『うん。いろんな人に助けてもらってるから』
「…そうか」
『…あ、ミディールのふたりがね、今度はクラウドと一緒においでって』
「……そうだな。一緒に行こう」
『うん』
「……。…二人は、元気そうだったか」
『相変わらずだったよ。村もかなり復興してた』
「そうか……。あれももう、二年以上前だもんな」
『そうだね……早いのか遅いのか』
「…どっちもだ」
『…うん』
『…そっちは、変わりない?』
「ああ……何とかやってる」
『お仕事、忙しいよね。いっぱい依頼受けてくれてるんでしょ……ごめんね』
「問題ないし、ティファが謝ることじゃない。……むしろ罪滅ぼしみたいなものだから」
『ふふ……。あ、そうだ。フライパン買ってくれたんでしょ? マリンに聞いたよ。ありがとう』
「…多分、前と同じ店で同じものを買ったから、大丈夫だと思う。……マリンもついてきてくれたし」
『ふふ……』
「修理も大方済んだ。まだ店は開けないかもしれないが、簡単な料理ならできるようになってる」
『ほんとに? 早いね。もっとかかると思ってた』
「…少し急いでもらった」
『大変。じゃあ、早く帰らないと』
「……うん」
『…ティファ』
「ん?」
『……いや。…今、どこにいる?』
「えっとね……ロケット村」
『ロケット村?』
「うん。あのね、シドがエッジに帰るとき、飛空挺でおくるって言ってくれたの。だから……」
『、帰ってくるのか?』
「……うん。…早いんだけど、そろそろ帰ってもいいかな」
『…いいに決まってる。ずっと待ってた』
「よかった。……もう帰ってこなくてもいいって言われたら、どうしようかと思ってた」
『そんなこと言うわけない』
「…うん」
『……ティファ』
「ん?」
『……。ティファが家を出てから、色々考えた』
「…うん。私も。いろんなこと考えた」
『……また、聞かせてくれるか』
「うん。話そう。私もクラウドとお話ししたい。クラウドの話が聞きたい」
『……。いつ、こっちに着く予定なんだ?』
「えっと……今のところ明日のせてもらう予定なんだけど……」
『?』
「飛空艇の調子が悪いらしくて、まだ明日飛べるかわかんないんだって」
『…今、シドのところにいるのか?』
「うん。シエラさんにお世話になってる。整備が終わるまで泊めてもらってるの」
『そうか……』
「ごめんね。だから、もうちょっと待っててね」
『……。………ティファ』
「ん?」
『…ひとつ、わがままを言っていいか』
「…うん」
『……ティファに早く会いたい』
「……、」
『…一秒でも早く会いたい。早く顔が見たい。……声だけでも聞けたらと思って電話したけど、やっぱり声だけじゃ足りない』
「……クラウド」
『…ティファがせっかく、一人で旅をしてるから言わないようにしようと思ってたんだが……。……やっぱり無理だ』
「…ありがと、クラウド」
『……』
「……ねえ」
『…?』
「…私も、わがまま言っていい? 思ってもいい?」
『…ああ』
「……クラウド。私……」
『……』
「私も………クラウドに会いたい」
『……、』
「だから……。…迎えにきて」
『…行く。どこへでも行く』
「…うん」
『……明日の夜、そっちに行く』
「え、でも、お仕事……」
『何とかなる。気にしなくていい』
「……」
『……もう自分に嘘をつきたくない。ティファ以外に優先したいものなんてないんだ。……迎えに行かせてくれないか』
「…うん。わかった。……ありがとう」
「じゃあ、私……あの場所で待ってる」
『…あの場所?』
「そう、あの場所。約束の場所。私たちしか、知らない場所」
『……わかった。明日の夜7時に、あの場所に迎えに行く』
「…うん」
『…一緒に帰ろう、ティファ』
「うん。クラウド」