「ティファ」

「……ん?」

「灯りを消すぞ」

「あ、うん。……はい、いいよ。ありがとう」

「……。何読んでたんだ?」

「ん? えっとね、小説。恋愛ものの」

「恋愛?」

「うん。クラウドは興味……ないか」

「…いや。ティファが何に興味を持って読んでいるのかには興味がある」

「ふふ、何それ」

「…どんな話なんだ?」

「うーんと……両思いなんだけど、一緒になれない二人の話、かな」

「…両思いなのに、だめなのか?」

「そう。タイミングとか、周りの環境とか。ダメなときって、ダメだよねって」

「…タイミングが合うまで、待てばいい」

「そうもいかないよ? 人の心って」

「……」

「一人が待てても、相手が待っていてくれるとは限らないし……」

「……」

「どれだけ好きでも、乗り越えられない壁ってあるのかもしれ……って、クラウド、ど、どうしたの」

「……ん?」

「す、すごい悲しそうな顔してる」

「え? あ……いや、別に」

「何か変なこと言っちゃった……?」

「……。…ううん。……ティファ、ありがとう」

「へ?」

「…一緒にいてくれて」

「ど、どうしたの? 急に」

「……言いたくなった」

「……。クラウドって……」

「……?」

「…ううん。……こちらこそ、ありがとう。一緒にいてくれて」

「…ああ。……もっと、気を引き締めないとな」

「どうして?」

「…両思いは当たり前じゃないからな」

「ふふ、そうだね」

「タイミングも、待っているだけじゃだめだ」

「うん。……ね、クラウド」

「ん?」

「…では、いま、何のタイミングでしょう」

「……」

「……」

「……。…今、思いついたことをティファにしていいか?」

「…うん」

「……先に、答え合わせはいるか?」

「……ううん。いらない」

「……、」

「…全部、正解にしよう」

「……ああ」

 

 

 

パーフェクト・タイミング

 

 


fin,