わがやにも、熱帯夜。

 

 

 

「……」

「……」

「……うーん」

「……」

「……。クラウド」

「、……」

「……ね、クラウド」

「……」

「…起きてる?」

「……。……うん」

「あのね。ちょっと暑いから、離れてもいい?」

「……」

「……」

「……」

「…あの、クラウド?」

「……」

「……ちょっと体、離すだけでいいから」

「……」

「…クラウドさん、無視しないでください」

「…………うん」

「お願い。暑くて眠れないの」

「……俺は寝れる」

「クラウドはね。私は寝れない」

「……。…もっと汗をかいた日でも、ティファは寝てるぞ」

「そ、それは、疲れて寝落ちちゃってるだけ。今と違うでしょ?」

「……」

「…クラウド、お願い」

「……。……わかった」

「ありがと、クラウド」

「……」

「……、……ふう」

「……。…ずいぶん満足そうだな」

「え? うん……やっと涼しくなったから」

「…………そんなに嫌だったのか」

「ふふ、もう。嫌だったんじゃないよ。ただ本当に暑かっただけ」

「……」

「……クラウドは、ずいぶん不服そう」

「…不服だ」

「ふふ……」

「……。ティファ」

「ん?」

「…手だけならいいか」

「ええ?」

「……頼む」

「…仕方ないなあ。はい」

「、……ありがとう」

「……。…クラウド、手、熱いね」

「…そうか?」

「うん。眠かったりする?」

「いや……別に、普通だ」

「…じゃあきっと」

「?」

「クラウド、のぼせてるんだよ。暑さで」

「……。のぼせてない」

「本当? やっぱり暑いの、我慢してたんじゃない?」

「してない。そんな痩せ我慢」

「…ほんと?」

「ああ」

「…なら、いいんだけど」

「……」

「……」

「……。でも」

「ん?」

「…ある意味で、俺はずっとのぼせているのかもな」

「……?」

「…ティファ」

「なに?」

「……脚も、触れたい」

「もう……」

 

 

 

 

 

離せるものなら、離してごらん。

 

 

 

 


fin,