「ティファ」

「……ん」

「…ティファ」

「……?」

「ティファ、朝だよ」

「……、…クラウド……」

「…おはよう、ティファ」

「…おはよ……」

「…よく寝てたな」

「ん……。…あ! お、起きなきゃ」

「まだ大丈夫だ。起きる予定だった時間より早い」

「あ……よかった。…起こしてくれてありがと、クラウド」

「…昨日、あれだけお願いされたらな」

「ふふ……ごめんね? 一人で起きられる自信がなくって」

「…別に寝坊しても構わないのに」

「だ、だめだよ……。みんなと鉢合わせたりしたらどうするの?」

「そのときはそのときだ」

「もう……気楽なんだから」

「…隠すことじゃない」

「……。…でも、クラウド、起きるの早かったんだね」

「ん? ああ、まあな」

「いつから起きてたの……?」

「…ティファを起こす三十分くらい前だ」

「わ、早起き。……何してたの?」

「…何してたと思う?」

「……。や、やっぱり教えてくれなくていい。……そ、それより」

「?」

「えっと……いい天気、だね」

「ああ……そうだな」

「…ちゃんとそう思ってる?」

「どうして」

「全然窓の方見てないから……」

「見なくてもわかる」

「…私の顔だけで?」

「ああ。朝日で、ティファの顔がよく見えるから」

「……」

「…ティファ?」

「…な、なんだか変」

「何が」

「クラウドが……」

「…どこが?」

「お喋りというか……いつもより口が上手いっていうか」

「そうか?」

「…そうだよ。……何かあった?」

「いや。……昨日の余韻、かもな」

「余韻?」

「…うん。……ティファと夜、過ごせた余韻」

「あ……」

「ベッドを出るまでは、こうかもしれない」

「…そ、そう……」

「……顔が赤い、ティファ」

「わ、も、もう、言わないで」

「…すまない。顔を隠さないでくれ」

「…この状況で素直に見せられると思う……?」

「…何も恥ずかしくない。俺しか見てない」

(…それが恥ずかしいんだけど……)

「…ティファ」

「……」

「……ティファ」

「……。…はい」

「…やっと目が合った」

「……うん」

「……綺麗だ、ティファ」

「! も、もうクラウド、」

「…また隠れた」

「誰のせいだと思って……!」

「…これくらいなら、昨日の夜も言った」

「夜と朝じゃ、違うの」

「…そういうものなのか?」

「…そういうものなの」

「……そうか」

「……、…するから」

「ん?」

「…どきどき、するから……少しずつにして」

「…ティファ」

「……わかった?」

 

「…うん。わかった」

 

 

 

 

お早う、ときめき

 

 

 

 


fin,