Give me a kiss mark.
「……、」
「……」
「……。…上手につけれた?」
「…うん」
「ふふ、よかった」
「…胸だけでいいのか?」
「え?」
「腕とか……首とか。背中でもいい。どこでも残す」
「そんな、欲張りじゃない?」
「欲張りじゃない。制限なしだ」
「ふふふ……それじゃ、身体中痕だらけになっちゃうね」
「…ティファが許すなら、俺はそんなティファの身体が見たいけどな」
「だーめ。仕事に出れなくなっちゃう」
「別に隠さ、」
「隠さなくていい、は通用しませんよ」
「……。ティファには」
「ん?」
「…ティファには、いつでも俺のことを思っていてほしい」
「……。結構、考えてるほうですけど」
「…考えるだけじゃない。思い出してほしいんだ」
「思い出す?」
「うん。仕事をしているときとか、シャワーを浴びるときとか……。きっとこれが、ティファにそうさせる」
「……、な、なんか」
「?」
「…クラウド、やらしい」
「…そういうことをした後に残すからな。仕方ない」
「そ、それはそうだけど……思い出すだけなら、他の方法もあるでしょ?」
「たとえば?」
「うーん……あ。お揃いの何かをつける、とか」
「…なるほど」
「そういうことなら、ほら。クラウドがくれた指輪とか……思い出すよ? 見ると、クラウドのこと」
「どんなふうに?」
「ど、どんなふう?」
「うん」
「…クラウド今何してるのかなあとか、危ない目に合ってないかなあとか、お腹減ってないかなあ、とか……」
「……」
「…クラウド?」
「…いや、何でもない。それはそれでいいな」
「……?」
「……。でも、それとは別のことも思い出してほしい」
「別のこと?」
「…そのために、身体に痕を残してる」
「! も、もうクラウド。やっぱりやらしい意味じゃない」
「…否定はしないが、今日、痕を残してほしいと言ったのはティファだ」
「!」
「それが目的だったんじゃないのか?」
「ち、違うよ。私はただ、クラウドが暫く帰ってこないって言うから、その……忘れないようにって」
「…何を忘れたくないんだ?」
「それは、その……。クラウドの体温とか、声とか」
「……」
「匂いとか、言ってくれたこととか、そういうのが全部詰まった……時間」
「……。ティファ」
「…ん?」
「そういうことなら、もっと早く言ってくれ」
「え? わっ……く、クラウド?」
「忘れたくても忘れられないようにするくらい、俺にもできる」
「そ、そんなこと言ってないし、どうしてやる気なの?」
「ティファに焚き付けられた」
「焚き付けてないったら!」
「…ティファ」
「……なに?」
「…好きだ。俺が戻るまで、忘れるな」
「……、は……はい……」
All I give you is love.
fin,