熱帯夜 ベッドの上
二つぴったり並ぶ体
「んー……」
「……」
「……あつい」
「……」
「……。クラウド」
「…ん……?」
「…くっついて寝たら、やっぱり暑いよ」
「……そうか?」
「…クラウドも、汗かいてるじゃない」
「……気のせいだ」
「もう……。…ね、ちょっと離れて欲しいな」
「……」
「…クラウド? 無視しない」
「…少ししたら慣れる」
「…少しして、我慢できなくなってきたからお願いしてるの」
「……。………わかった」
「ありがとう。…ふう……ちょっとましかも……」
しぶしぶ離れてくれたけど
覗く表情は不満足そのもの
「……。…夏なんて嫌いだ」
「ふふ、夏生まれのくせに」
「…不可抗力」
「私は夏、好きだなあ。暑いけど、服もラフなのでいいし」
「………やっぱり嫌いだ」
「ええ?」
「ティファが……楽な格好をしていると、落ち着かない」
「…似合わないかな?」
「その逆だ」
「?」
「……。俺の言うことは気にしなくていい」
「気にするよ。クラウドの言うことを一番」
「? どうして」
「い、言わせないで」
鈍感な反応
恥ずかしくなって背中を向ける
「……ティファ」
「も、もう寝よ、クラウド」
「……うん」
「…おやすみなさい」
「あ……ティファ」
「…なあに?」
「……。手は?」
「え?」
「…手はいいだろ」
ぽつりとした呟きと共に
やわやわと絡め取られる
私の無防備な手 指
「……ふふ」
「……」
「…うん。いいよ」
せっかく背中を向けたのに
情けなくもあっという間に
体ごと振り返ってしまう
「……よかった」
許可がおりたのを確認してから
彼は私の手をしっかり握り直す
「……おやすみ、ティファ」
私は笑う 愛おしさに
クラウドも微笑む
それはそれは、満足そうに
「…うん」
「……」
「…おやすみ、クラウド」
ホット・イナフ
fin,