「「ボディクリームを塗りたい」」

 

 

 

 

「……」

「…ティファ」

「ん?」

「寝ないのか」

「んー、 ちょっと待ってね」

「……」

「…あ、 眠い? 先に寝てていいよ」

「……いやだ」

「もう……じゃあもう少しまってて」

「……」

「……」

「……何してるんだ?」

「ん? ボディークリーム塗ってるの」

「クリーム?」

「そう、お客さんに貰ったんだ」

「客……?」

「うん。って、怖い顔しないの。女の人だからね」

「……。してない」

「いい香りするんだよ」

「…いつも塗ってたか?」

「ううん。クラウドと一緒の時はほら……嫌がるかと思って」

「なんで?」

「あんまりこういうの好きじゃないでしょ? 香水とかも嫌がるから……」

「……・嫌いなわけじゃないんだが」

「?」

「何でもない。……ティファ」

「?」

「…こっち」

「だーめ、 まだ塗ってるから待って」

「…俺と一緒の時は塗らないんだろ」

「それはほら……す、 する前の話でしょ」

「……終わったとは言ってない」

「え? なんて?」

「いや……いつも後も塗ってないだろ」

「うん。今日はまだ眠くないし……いいかなって」

「……」

「あ、苦手な匂いだった?」

「…そんなことない」

「そう? よかった」

「……」

「……」

「……。ティファ」

「なぁに」

「……こっちで塗ってくれ」

「もう。やっぱり眠いんでしょ」

「違う」

「ええ? 今のクラウド、 なんだか……」

「?」

「ううん、 何でもない。……そっちで塗ればいいの?」

「うん」

「はいはい」

「……」

「…はい。 ここで満足?」

「うん……」

「……あ、 もう、こら脚触らない」

「…ベタベタしてる」

「そう、 塗りたてはね」

「……やっぱり俺がいるときは塗らないでほしい」

「ふふ、ね? そう言うと思った」

「……塗りたいなら俺が塗る」

「……」

「……」

「……。いやらしいこと考えてるでしょ」

「考えてない」

「もう、こういうときだけ平気で嘘つくんだから」

「……。俺が塗っていいなら、一緒の時も塗っていい」

「く、クラウドの言うことばっかり聞きません」

「……」

「……。……ちょっとだけならいいけど」

「…塗っていいのか?」

「…腕だけね」

「わかった」

「…急に機嫌良くなるんだから」

「ん?」

「なんでもないです……」

「ティファ、 腕」

「……丁寧にお願いね」

「…もちろん」

 

 

 

 

「「どうして塗るかは訊かないで」」

 

 

 


fin,